1番と2番の差は、海よりも深く山よりも高い。どうすれば、ナンバーワンの企業になれるのか?
今日は、
1番と2番の差は、海よりも深く山よりも高い。どうすれば、ナンバーワンの企業になれるのか?
についてお話します。
1番は、分かる。でも、2番目は、多くの人が分からない
日本で1番目高い山は、何か知っていますか?
答えは・・・もちろん、富士山です。
富士山は、標高3,776メートル、
日本で1番高い山が富士山なのは、
知っている人が多いと思います。
でも、2番目に高い山は、何か知っていますか?
答えは・・・
北岳(きただけ)です。
北岳は、標高3,193メートル、山梨県の北西部、長野県境に近い南アルプスに位置しています。北岳は、火山でない山としては日本で最も高い山です。
日本で1番高い山は、富士山
と知っていても、
日本で2番目に高い山が北岳
ということを知らない人は、多いのではないでしょうか?
人間は、イメージと記憶の中で、1番だけを明確に意識して覚えます。
つまり、
1番と2番の差は、天と地ほど大きく、
山よりも高く海よりも深い
です。
だからこそ、1番に なることが重要です。
では、どうすれば、
ナンバーワンの企業になれるのでしょうか?
船井総合研究所によれば、
ナンバーワンの企業になるための方法は、2つあります。
長所伸展と1番主義です。
長所伸展とは?
企業の業績を高めるために、
自社の短所を是正する課題解決という手法が用いられることがよくあります。
しかし、長所伸展は、
課題解決とは、正反対の手法です。
長所伸展とは、
自社の短所(弱み)の是正を行う前に、まず、長所(強み)を伸展する手法
です。
長所伸展という手法が、課題解決という手法と比べて、
有効な理由は、2点あります。
①短所は、直すのに、時間とお金がかかる。
でも、長所を伸ばすと、短期間で効率的に業績を高められる可能性が高い。
②長所を伸ばすと、短所を補える。長所を伸ばすと、短所が気にならなくなる。
1番主義とは?
1番主義とは、
自社が1番になれる特定のカテゴリー(商圏、商品、客層など)
を見つけ出して、そのカテゴリーで、1番を目指すことです。
圧倒的な魅力を感じさせる1番のカテゴリーがあれば、
お客さんは、他の商品にも注目してくれるようになります。
つまり、「長所伸展」×「1番主義」で、
特定のカテゴリーに、自社の経営資源を集中することで、
自社の差別化が可能となります。
これは、競争戦略の大家であるマイケルポーター氏が提唱した
3つの基本戦略のうち、集中差別化戦略に似ています。
企業は、特定のカテゴリーで1番になった後に、そのカテゴリーを拡大していくことで、業績を高めることが可能となります。