この世界に存在する2種類のスタンダードとは何か?
今日は、
この世界に存在する2種類のスタンダードとは何か?
についてお話します。
皆さんが使っているのは、Windowsのパソコンですか?
それとも、Macのパソコンですか?
皆さんのまわりでは、Macのパソコンよりも、
Windowsのパソコンを使っている人の方が
が多いと思います。
では、実際、OSがWindowsのパソコンのシェアはどれぐらいなのでしょうか?
事実上の標準
OSがWindowsのパソコンのシェアは、圧倒的な1位です。
でも、法律で決められているから、Windowsのパソコンを使っているわけではないですよね?
Windowsに対応したアプリケーションソフトや周辺機器がたくさん発売されている。
だから、他のOSのパソコンを使うよりも便利。
と思って、Windowsのパソコンを買う人が多いと思います。
このように、
市場における自由競争の結果、事実上の標準とみなされるようになった製品のことを
デファクト・スタンダード(defact-standard)といいます。
身近なデファクト・スタンダード
デファクト・スタンダードは、パソコンのOSだけではなく、
他にもたくさんあります。
たとえば、
パソコンのキーボードのQWERTY(クウェルティー)配列です。
アルファベット部分の左上の文字の並びが、順番にQWERTYになっているので、QWERTY配列と呼ばれています。
では、なぜ、キーボードの文字配列が「QWERTY」の順番になったのでしょうか?
その理由は、
QWERTY配列はモールス符号のためにデザインされたもので、キーボードのホームポジションに頻繁に使用する文字を配置したもの
だからです。
QWERTY配列が開発された後、1932年に米国ワシントン大学のドボラック(August Dvorak)博士によりDVORAK(どぶらっく)配列のキーボードが開発されました。
DVORAK配列の特徴は、英文入力でQWERTY配列と比べて上段と下段の使用頻度が低くなるように設計されていることです。
すなわち、母音は左手に集中しており、英文の入力de母音に連接しやすく高頻度で使う子音になればなるほど、右手に集中しています。
そのため右、左、右、左とリズミカルにキーを打つ確率が高まり、QWERTY配列に比べて高速で効率的な入力が可能です。
DVORAK配列は、効率という面では優れています。
しかし、あまり世の中に浸透しませんでした。
いったいなぜなのでしょうか?
QWERTY配列がDVORAK配列に勝利した理由
バンドワゴン効果が作用したからです。
バンドワゴン効果とは、
ある製品や事柄を大勢の人が支持している場合、その製品や事柄への支持がよりいっそう高くなる現象のことです。
具体例を挙げると、食べログです。
自分が行ったことのないお店でも、食べログの評価が高いと、大勢の人が支持しているのだから、良いお店だと思いますよね。
それと同様に、QWERTY配列も、当時、大勢のタイプライターが支持したからこそ、
普及してデファクト・スタンダードとなったのです。
ここまで
事実上の標準とは、どのようなものであるか
についてお話ししました。
次は、もう1種類の標準についてお話します。
デファクト・スタンダード(事実上の標準)の対義語として、
デジュール・スタンダード (de-jure-standard)という言葉があります。
デジュール・スタンダードとは何か?
デジュール・スタンダード とは、
標準化機関などによって定められた公式の規格という意味です。
メーカーは、標準化団体が決めた世界共通の規格に基づいた製品を作らないといけません。
身近にあるデジュール・スタンダードとしては、乾電池があります。
デジュールスタンダードは、公式な標準を決めても、市場の競争に影響がなく、
かつ世界の消費者にとって便利になる場合に設定される場合が多いです。
おまけ
私は、
Surface LaptopというWindowsのパソコンを
を使っています。
本当は、スタバでドヤ顔しながら、Macookを使いたかったんですが・・・
PowerPointやExcelを使うことが多いので、互換性が低いパソコンは、選びづらいです(>_<)